2009年1月22日木曜日

最近思うこと②

広義的な空手についてはさておき、ここからは私情を交えた本音になると思います(笑)


最初に断っておきますが、わたしの所属しているフルコン空手についての疑問(愚痴?)ですので、他流派は該当しないかもしれません。


基本、型、移動稽古…これらはもちろん空手道場では当たり前にやることですが、果たして今の組手とつながっているのか甚だ疑問です。


よく「基本も移動も型もすべては組手のためにやるんだ。常に組手を意識して取り組まないとだめだ」と聞きます。
もちろんその意識は持たないと意味がありません。しかし、今の組手にルールがある以上、それらとつなげること自体に無理があると思います。


今の組手に基本を当てはめるなら、三戦立ちの正拳突きより、まず組手立ちのワンツーを学んだほうが遥かに組手に使えるんじゃないでしょうか?


正拳突きの場合「引き手の反動で突く。組手でもその理屈は一緒だ」などと聞きますが、あれは腰や肩を正中線を中心に回転させているからであって、あの構え(フルコンスタイル)から手だけを引いても反動は生まれません。
かといって、肘を後ろに引く人もいないでしょう。
ただのこじつけにすぎないような気がします。


それでも「基本は大事だ」と言う人がいます。


以前試しに全体稽古で基本、移動、型抜きで組手やミットの練習ばかりやっていた時期があります。
というのは、基本などに指導の時間を取られてしまい、組手練習が不十分になりがちなので、
全体稽古終了後の自主練習で、ミットや組手の補填をする道場生ばかりだったからです。



「では組手の練習ばかりやっていると逆の現象が起きるのか?」と思い実験しました。



結果はどうだったか…
















一緒でした(笑)




「基本が大事ならば、なぜ自主練習でやらないんだ!」と思いましたよ(笑)


口では「大事」と言ってますが、心では「いらない」と思っているからではないでしょうか。


今のキックボクシングのような組手に強くなりたいというのであれば、カタチだけ残っている基本、移動、型などは要らないんじゃないかという極論も出てきます。


もちろん、わたし自身は基本を否定するつもりは毛頭ありません。


わたしが型を師範から教わった時「意味なんて分からなくていいんだ。やっていればそのうちに分かる」と言われ、それを信じてやっていましたが、いくら繰り返しても(回数が足りないのかもしれないですが)一向に分からずじまいでした。


型の意味も分からないのに、組手を意識してやるなんてことは不可能ですし、何万回やっても意味は絶対に分かるものではないと思います。


意味も分からないのに何百回もやるのは、体力や精神力は養われるでしょうが、それは体操と何ら変わりはないと思います。


もしそれらを養うのであれば、ミット打ちやサンドバッグをする方がよほど効率がいいように思います。


さらに、型の中段受けには殆ど内受けしか登場しませんが、組手で内受けを使っている選手を未だ見たことがありません。
型と組手をつなげて考えるなら、内受けを使うべきでしょう。― 続く ―

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